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GAPレポート

JGAP団体認証を活用し、全国1000haの圃場で工程管理の標準化を目指す


 GAPにはルールを決めたらルール通りにやっているかどうかの検証が大切であり、それがなければ基準にはなり得ません。各地で様々な規格のGAPが乱立していますが、外部監査のないGAPは警察のいない法律のようなものです。GAP認証には一定の厳しいハードルがあって然るべきです。グローバルGAPやJGAPはそうした審査基準を設けることで安全性を担保し、生産者の意識付けも明確にしていると思います。

 ただ、グローバルGAPの場合は、認証費用がJGAPより高いばかりでなく、農業学校を卒業している者でなければ監査員の資格を持てないなどの基準があり、国内の零細農家に普及させていくには非合理な点もあります。こうした条件にこだわりすぎると普及が遅れる心配があるため、国内の農業事情に即したJGAPのほうが普及に向いていると考えています。行く行くは当社のグループでJGAP団体認証圃場の規模を1000haまで拡大する予定です。


今後の農業経営におけるGAPの意義や役割を、どうお考えですか?

 これから海外の農産物と戦っていくには、日本の農業も合理化していく必要があります。未利用農地を活用し、それらを集約して大規模化していける可能性はまだあるでしょう。規模拡大とはリスクの拡大でもありますが、そんなときにGAPはリスクを低減するツールとして大いに役立ちます。企業がある程度大きくなると、ISOなしには成り立たなくなるのと同じように、JGAP等の管理手法を取り入れなければ、外部の方に理解していただける管理は不可能だと思います。内部をしっかり管理することで、外部からの評価も高めることができるGAPは、農業経営に必要不可欠な手法だと思います。

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