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木内博一の和のマネジメントと郷の精神

農家の世代交代が遅れる理由と解決法


その関係はメンバーになった後も変わらない。これも実は、和郷園の組織としての強みだと言えるかもしれない。
 農家のおやじたちが作った多くの農業法人はいずれ、組織としての後継者問題に直面する。息子たちが社員や幹部であればなおのこと家業の後継問題と同じだ。お金の問題を除けば、後継者問題は、農村に根強い世代間ギャップの問題でもある。親子の葛藤を乗り越えることも大事だが、埋まらない溝は活力を削ぐ原因にもなる。農村の活力がなくなるのも、同質の問題だ。上の世代が決定権を握り続ければ、せっかくの若い力は発揮されることなく老化してしまう。

 和郷園の場合、幸いにも、メンバーの年齢構成は“数珠つなぎ”になっている。20代前半から40代前半まで、メンバー間では1歳年上、1歳年下の先輩後輩同士が結果的に100人近く集った組織だ。10年、20年たっても年齢層は20代から50、60代まで広がっていき、仲間の関係性は相互に維持されることになる。

 考えてみれば副代表の向後とは出会って25年がたつ。有志5名で野菜の産直を開始してから20年がたとうとしている。結局のところ、「仲間のためだからがんばれる」というシンプルな価値観が、和郷園のすべての原動力かもしれない。

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