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高橋がなりのアグリの猫

「社員の心に蒔いた種がポツポツ発芽し始めた4年目でした」


 10年程前のAV会社時代、会社訪問に東大生が3人で来たことがありました。話をしていると非常にバランスの良い学生で、とても東大を出て新卒でAV会社に入ろうという変わり者には見えないので、「君たちは自分の箔付けに来たね!」と問い質したところ、「バレちゃいましたか。今後の入社試験面接で訪問した企業を質問されるので、ウケ狙いで御社に来ました」と悪気もなく白状するんです。僕は怒るどころか感心しきりです。「やっぱり東大はスゲーや!」。目標を定め、傾向を探り、方法論を導き出してそのために些細な要因であっても貪欲に積み重ねる姿勢は、立派に闘う社会人そのものです。

 面接官にただ頭の良い真面目な学生ではなく、幅広い見識と知的好奇心が旺盛であることをアピールしたかったのでしょう。

 なぜこんな昔の話をしたかと言いますと、国立ファームに来る社員は全員が準備不足なんです。働く目的は何なのか? もっと言えば、生きる目的は何なのか? すらも考えていません。当然、職場という戦場での生き残り方や勝ち方も想像していませんから、武器も持たずにサンダル履きで行き当たりばったりで戦場に入り込んできます。本来ならば士官学校とまでは望みませんが、兵学校で闘うための姿勢という種を蒔かれて、3・4年かけて発芽してから定植(入社)させたいのですが、今の兵学校(大学)ではその教育をしていないようです。さらに言わせてもらうと、「親の顔が見てみたい」と思うような足腰の弱い軟弱な子供を育てている親が多いようです。

 兵隊がいないから、士官がいないから、戦争ができないと言ってしまったら零細企業は成長しません。

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