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ドイツのタクシーに乗っても必ず違う国の出身者に会う。イランの運転手は「ノース・コリア・フレンド!」、ロシアの運転手は「プーチン最高!」、パキスタンの運転手は「インド人殺してやる」と叫ぶ。みなさん国情を表す感情豊かな運転手ばかりだったが、フランスで経験したようなボッタクリ・フランス人運転手はいなかった。心から応援したい頑張れ移民ピープル!
なぜヨーロッパの食事はあんなに高いのだろうか。明らかに日本より高いと思うし、重量値ではアメリカの2倍はするだろう。確かにきれいにデコレーションされているが、口に入ってしまえば後は栄養価だけの問題だ。特にサラダが高いと感じた。それに米国の様にドレッシングを聞いてくることもほとんどなかった。ちょっと知恵のある人は米国のファスト・フードはダメだ、これからはスロー・フードなんてことを言うが、駅のレストランで客入りが一番多い店は米国資本主義の御旗であるバーガー・キングであった。
ところでなぜこれほどハンバーガーを毛嫌いする人が多いのだろうか。パン、肉、野菜の3拍子あるのに、特にバーガー・キングはマックより多くの野菜がある。本当にファスト・フードは悪いのか? じゃ新橋の立ち食いそばはダメなの? おにぎりって究極のファスト・フードだと思うんだけどなあ。ドイツの駅食にだって、堅いパンに太いソーセージだけの、ひとつ間違えれば、ホットドック屋がたくさんある。それを考えるとヨーロッパがファスト・フードの発祥地と言っても過言ではないかもしれない。
ドイツでは、旧友農家へニングを訪ねた。25歳になる息子ヤンが我々のレンタカーに同乗する機会があった。ある街を走っているとポルシェが後ろから迫ってきた。そしてヤンが話した言葉が印象的であった。「ほら、ポルシェの助手席に乗るのは金髪しかいない」。この息子も金髪好きのようです。聞くと1年間スウェーデンにいたそうだ。私が「どうだった?」と聞くと「金髪・ブルーアイばかりでとてもよかった」とニコニコして話してくれた。巷ではGMは既存の作物と交雑交配をして自然環境を変えるなんて言う人もいるが、金髪・ブルーアイの種の保存にも協力してあげよう。
チップ制度についても考えてみよう。個人的にはレストランなどでチップを払うことに何ら問題はない、というか日本でも積極的に導入しても良いのではないだろうか。米国のレストランに行くと10年経っても同じひとが働いていることがある。やはり顔見知りのお店に行くのは決して悪い気はしないし、安心できる。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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