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今年の市場相場を読む

拡大したい和風ハーブ野菜、ワサビ、ミョウガ、食用菊、ユズ

日本でも徐々に普及しつつあるハーブ類は、もともと野生動物の肉の臭みを消したり、保存料として利用されていたものだという。今では洋風の本場料理の香りを醸し出す調味料として活用されている。そんな意味からすると、日本にもそれに負けないだけの“ハーブ的”野菜類はある。ツマ物などの香辛野菜である。今は飾りや添え物に特化していても、その歴史や起源は西洋のハーブ類とほぼ同じだ。最近ではハーブ類同様、香辛野菜の機能性も強調されている。不況で利用が落ち気味なこうした日本のハーブ野菜を、本物志向の消費者に売り込んでいきたいものである。

ワサビ トップは静岡だが台湾産も健闘。小サイズで仕掛ける産地必要

【概況】

東京市場のワサビは、バブル経済崩壊以降、入荷が激減して単価も安くなったが、ここ数年は堅調である。75%のシェアを誇る主産地・静岡からの入荷がほぼ一定である一方、2割弱のシェアを持つ台湾産も健闘している。月別で見ても判で押したようにコンスタントで、ピークは正月需要のある12月。通常の2倍の入荷量で単価も2割高い。08年、09年とやや入荷が鈍っているのは、末端需要の不調からである。

【背景】

ワサビの入荷が12月に倍増するのは、通常の業務用に加えて「正月くらいは本物のワサビで」といった一般需要が発生するからだ。また、年間を通じて台湾産の需要があるのは、細いながらも1本あたりの単価が安く、本格的な蕎麦店などが利用しやすいからだろう。スーパーの品揃え商材にも採用されている。「本生」のような表示で、ワサビの本物モドキが売れているのに、国内産地は「これこそ本物」というアピールが足りない。

【今後の対応】

ワサビには利用する際の作法がある。できるだけ目の細かいおろし金でおろさないと、独特の香りと辛味が出てこない。刺身や握り寿司でも、ただ醤油に混ぜるのではなく、刺身の上に載せて食べると香りも引き立つ。そんな作法を含めて、ワサビを一般普及させられないものか。単価の安い小サイズを数売って収益を上げる産地が国内に出現してもいいし、台湾だけに陸ワサビの生産を任せていていいものか、という点も気になる。本物の普及を願う。

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