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特別企画

94全国農機展(十勝博)報告
大きく前進する畑作野菜の機械化

野菜の機械化が本格的に始まった…。四年ぶりに北海道帯広市で開かれた、国内で最大規模の「94全国農業機械展」は、野菜作の各種作業を担う機械が勢ぞろいした。
移植作業機と肩を並べた収穫作業機


 野菜の機械化が本格的に始まった…。四年ぶりに北海道帯広市で開かれた、国内で最大規模の「94全国農業機械展」は、野菜作の各種作業を担う機械が勢ぞろいした。

 稲作や一般畑作の機械化に比べて、野菜栽培の機械化はこれまで大きく立ち遅れてきたが、近年の野菜栽培の労働力事情や規模拡大傾向を受けて、この数年来、急速に機械開発が進んできた。なかでも、移植機の開発が一歩先行してきたようだ。だが、その移植作業に比べると、収穫作業の機械化は、従来のジャガイモやビートなど普通畑作物を除くと、一歩も二歩も遅れてきた観がぬぐえなかった。

 ところが、今回の全国農機展と、合わせて行われた機械の実演会「大規模畑作野菜等機械化推進現地研究会」では、ダイコンやニンジンなどの根菜類、キャベツやハクサイなどの洋菜類、あるいはナガネギの収穫機など、現場の機械化要求に応える収穫機が数多く実演されたのだ。

 ここにきて、先行してきた移植作業の機械化と、収穫作業の機械化が肩を並べたという印象だ。そして、もう一つ特徴的なことを指摘できる。

 これまでは、ジャガイモなどの普通畑作物と野菜とのあいだに不文律の境界線が引かれてきたが、全国農機展では「畑作野菜」という名称が意識的に採用され、もはやその境界が不要になりつつあることを印象づけた。行政関係者はともかく、農業経営者にとっては、普通畑作物であろうと野菜であろうと、露地畑という同じ圃場に栽培する。これまでは、普通畑作物の機械化が先行し、しかも高能率作業を実現してきたが、経営者は野菜の機械化に畑作物の機械同様の能力を要求している。そして、それに劣らぬくらいの機械が登場しようとしているのである。

 この現地研究会の実演会では、圃場準備の第一歩となる堆肥散布機から始まって最後の収穫機まで、実に一五三機種の機械が実演された。培上機やマルチャなど、ここに紹介しなかったものが多々あるが、収穫機を中心に参加者の目を引いた機械のいくつかを紹介する。

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