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高橋がなりのアグリの猫

邪道なんでしょうが、その邪道が農業に足りないんです!



 若い女子の専業農家であること以外は取り立てて特徴のない菜穂子に会社設立にあたって宿題を出しました。「付加価値のある農場」が「付加価値のある農産物を創る」です。菜穂子の回答は、男尊女卑の残る農業界で女子だけの社員で経営を成功させ、女子の農業進出を促進させるために、ガールズ農場と名付けて、女子だから出来る農産物を生産する。そして国立ファームのコネを使って、さらには女子というおじさんに可愛がられる立場を利用し、福島の古川勝幸さんに弟子入りして漢方米の生産方法を、宮崎の川崎徹さんに弟子入りしてミニトマトのトロ箱生産方法を伝授されて来ました。

 結果として、漢方米は1kg1000円、ミニトマトは1kg1200円という高価格な仕入価格でも販売できる特別な商品になり、1年目から山形ガールズ農場は黒字経営になりそうです。

 組織で勤めた経験のない菜穂子がいきなり農業経験のない都会育ちの女子を2人雇って農業生産法人の経営をすることは無謀なことですし、1人も脱落しなかったことは奇跡的なことだと思っています。これは一重に菜穂子のご両親が2人の社員の親代わりになって親身に面倒を見てくださったおかげでしょう。そしてもう一つ重要な要因がメディアの影響だと考えます。まだ地方メディアがメインですが、分かりやすい変わった農場として地元のテレビ・ラジオ・新聞で紹介していただくことができました。

 山形では菜穂子は有名人だそうです。じきに全国に広がることが予想できるので、1日でも早く足腰を鍛えておくように指示していますが、社員の足腰を鍛えるためにも注目されていれば頑張れるし、仲間が増えるキッカケにもなりますので、メディアは有効です。

 菜穂子の最終的野望はガールズ農場を「農家の嫁の“虎の穴”」にすることだそうです。元気な農家には必ず元気な嫁がいる、ならば元気な農家の嫁を育てることが元気な農業にする方法論になるのではないか、と考えているようです。ガールズ農場を生産・加工・宣伝・販売を総合的にできる生産法人として成功させることで、そこで育った女子の社員たちが全国の農家から羨望される農家の嫁候補になることを夢見ています。

 どうですか、独身の息子さんがいるお父さん、山形ガールズ農場を応援したくなりませんか?

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