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宗教や縁起にも特に興味はございませんが……
「縁起を担ぐ」。この言葉を初めて人から聞いた。昨年末、仏教に詳しい方と話をする機会があり、その方が日頃から使用していた物を、新しいものに買い替えた時に新年から「縁起を担いで使うことにする」と発言された。本やTVドラマではよく聞く言葉であったが実際、人さまの口から出たこの単語を聞いた時は正直言って異次元の外国語に聞こえ、本当に使う人がいるのかという驚きとともに、自分がどの様に考えるべきか、またどの様に頭の中を整理すべきかで悩んでしまった。で、あなたは宗教を信じていますか?
以前から宗教には“うそ”を感じることがある、子供たちの七五三、ひなまつり、七夕をやらないのはもともと宗教感がないからか、それとも単純に興味がないからか。月命日のお参りに坊さんがチ―ンと鳴らしただけでお布施を持って帰って行ったのを風邪をひいて寝込んでいたおばあちゃんがしっかり見ていたとか、お寺が古くなったので金を出させて改築、ついでに国産の最高級車まで買ったとか、お通夜に使うまかない所の使用料金を別途請求された、などという話はよく聞いたことがある。
25年ほど前に初めてプロテスタントのお葬式に参列することになった。牧師さんが言われた言葉を今でも鮮明に覚えている。「死は恐ろしいものではない、死は生から継続していることです」。これまたウソもウソ、大ウソかもしれないがこの宗教心の薄い自分の宗教感を変えるのには十分な説教であった。
仏教では死んだら「はいおしまい」という感じがするし、事実よく聞く「仏ほっとけ、神かまうな」言葉から先人達の“日本の宗教感”を感じることもある。
確かにキリスト教よりも仏教の方がより身近にあり、良くも悪くも多くの行事を通じて仏教のいやらしさに接する機会から判断するのだから仕方がないことかもしれない。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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