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今年の市場相場を読む

不況下で肉食拡大を占う野菜、ネギ、ナノハナ、ブロッコリー、カリフラワー

長引く不況感と消費者の生活防衛意識の高まりで、モノが売れない。なかでも食品類の売上低迷は深刻だ。外食は控えられ、それに代わって内食が増えているはずなのに、家庭用の購入があまり数字となって出てこない。小売店での安値販売が定着したせいなのか、それとも実際に購入を控えているのか判然としない。デフレ傾向のなかで売上が上がらないのは、消費行動の停滞を意味しているわけではない。内食がどこまで活発なのかは、金額というより、数量の伸びを見ることでしか動向をつかめない。冷静な状況判断が必要だ。

ネギ 中国産の減少を国内産地が補完。鍋需要の活発化で家庭に定着

【概況】

東京市場のネギは、06~07年にやや入荷が減ったものの、08年は急増し09年も高い入荷水準を保っている。ネギの動きを見るうえで不可欠なのは、中国産の入荷動向だ。中国産は04年に5600tを上回り、シェアも10%程度まで伸長したが、主に小売店での中国産敬遠気運の影響で年々減少し、09年はついに2000tを切った。中国産が激減したために入荷の全体量は落ちたが、それを国産が精力的に代替している。

【背景】

市場経由で中国産を重用していたのは、加工業務用需要である。不況で業務用が勢いを失った分、中国産の需要が減ったのであれば、単純に入荷量が減るだけだ。が、減少分を国産が代替しているとなると、一部は業務用の国産化が進んでいるとしても、全体の増勢は一般需要が強いことを意味している。とりわけ冬場の内食といえば鍋であり、ネギの売れ行きは小売店で家庭需要の趨勢を占う品目である。ネギの入荷動向からは、内食が健在だと見ていい。

【今後の対応】

家庭での鍋需要が活発なら、煮ネギを中心としてネギのマーケットは裾広がりだ。東京市場には下仁田ネギや仙台曲がりネギ、蝦夷ネギ、新潟や秋田産の雪下ネギなどの多様な煮ネギが入荷している。このほか平田赤ネギ、越津ネギなど地ネギ、_鍋専用_ともいうべき「なべちゃん葱」もある。小売店レベルでの鍋提案に、ネギ産地は大いに連携していくべきだ。その一方で、中国産に代替しうる生産体制も課題。一気に中国産を駆逐する意識が必要だ。

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