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今年の市場相場を読む

不況下で肉食拡大を占う野菜、ネギ、ナノハナ、ブロッコリー、カリフラワー



ナノハナ 不況で支持力が低下。相場低迷でも継続出荷して需要喚起を

【概況】

東京市場のナノハナは、03年には2800tを超える入荷があったものの、09年には2000tをやっと上回る程度に減った。ナノハナは2~3月が入荷のピークで、夏場はほとんど動かない典型的な季節野菜。シェア6割近くを占める主産地・千葉の面積の増減が、東京市場の入荷の如何を握る。2位の香川が近年出荷増大傾向にあるが、シェアは16%程度にとどまっている。よく似たカキ菜などは東北からの出荷もある。

【背景】

ネギが家庭の定番野菜のひとつであるのに対して、ナノハナは嗜好性が強い。また、冬場にはより定着度が高いホウレンソウやコマツナと競合するから、不況下ではナノハナの出番がなくなる。そんな傾向を象徴するかのような入荷状況だ。季節感のある野菜だけに、消費者にアピールできる素質があるのだが、小売店側も値頃を考えると、品揃えに消極的にならざるを得ない状態なのだろう。業務用や総菜などの加工用需要も、支持力が弱くなっている。

【今後の対応】

主産地の千葉は、JA系統出荷の割合が低く、組織的に生産の増減を調整するのではなく、相場の如何によって敏感に反応する傾向がある。こうした不況下にあっても安値なら買ってもらえるのだから、出荷継続を断行する判断も必要なのだが、個人農家の判断に依拠するとどうしても供給が不安定になる。一部、産地以外のJAや組織が出荷作業を受託する動きもあり、供給継続に期待したいところ。逆にいえば他産地の参入の余地ありだ。

ブロッコリー 前代未聞の入荷急増。値頃で安定、消費者から固い支持

【概況】

東京市場のブロッコリーは、ここ2~3年入荷が急増している。入荷が少なかった05年と09年を比べると、なんと45%もの増加だ。入荷や品質の安定性を考えると、4~5月の東北産地への切り替え時期、11~12月の埼玉、愛知への切り替え時期に問題があるものの、軒並み主要産地での増産意欲は強い。これに米国などからの輸入物が谷間を補完する万全の供給体制で、いまや完全な周年化を達成した。

【背景】

生産増の背景には、露地栽培ができてキャベツなどより手取りがいいことから、各地の取り組み意欲が強いことがある。単価が安めになってきているとはいえ、確実に1本70~80円になる品目であり、重量野菜ほど労力がいらず、施設費用も不要だ。春出荷用、秋出荷用の専用品種も開発されており、生産も安定してきた。それによって小売店での棚割も固定化し、常に値頃で売れるのだから、販売面でも有利。何よりも消費者からの買い支えが心強い。

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