記事閲覧
米国 施肥技術で収量増大
米国ノース・ダコタ州の農業経営者フレッド・ルーキンス氏にとっては、肥料の窒素含有率はもちろん大切だが、それ以上に施肥のタイミングが重要なポイントになっている。
「以前、うちで栽培していた秋播き小麦は、窒素欠乏症の兆候もあってタンパク質含有率は10・5%前後と常に低かった。良い時でも11%どまり。ここレッドリバーバレーの小麦畑では、1エーカー当たりの収量が90ブッシェル、タンパク質含有率13%が理想ですが実現した年はありませんでした」
ルーキンス氏は、施肥作業を管理するためにエヌ・テック・インダストリー社のグリーンシーカーRT200システムを導入した。これはハードウエアとソフトウエアの両方で、常時、施肥作業を管理してくれるシステムだ。土壌から吸収されていく窒素量を感知し、畑に設置した噴霧器に対して「処方箋」を出して施肥作業をさせるまでを一体化して行なえる。つまり、畑全体の作物の「身体検査」をしているようなものなのだ。
ルーキンス氏は、「2008年度の秋播き小麦の窒素含有率は畑全体で11・75%~12・3%になりました」と説明する。耕作地全体で均一に生育レベルが向上したということだ。
「グリーンシーカーRTシステムは、農業経営において現実的で、かつ正確な施肥方法です。最近の窒素肥料の価格を考えれば、ドンブリ勘定に基づいた施肥は、賢い農業経営者のすることではないでしょう」
会員の方はここからログイン
編集部
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)
