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特集

稲直播栽培の技術的可能性と経営的問題点

市販水稲用直播機一覧


 いちがいに水稲用直播機といっても、ヘリコプタでの散播もあり得るように、あらゆる播種手段が水稲直播に使い得るとも言える。しかしここでは、あえてメーカーが「水稲用直播機」として市販しているものに限った。


【みのる 不耕起乾田直播機】
みのる産業(株)


【向井 ごんべい土壌中湛水直播機】
(株)向井工業


【ヤンマー 湛水土壌中施肥直播機】
ヤンマー農機


無代かき深水直播農法の試み

(岩手県水沢市 及川正紀)


到達した無代かき深水直播

 私の住んでいる水沢市は、東に北上山地、西に奥羽山脈がはしり、この間を流れる北上川に沿って水田地帯が開けているところです。歴史で有名な平泉より少し北へあがったこの地帯は、海岸といえば三陸しかない岩手県にとっては、有数の穀倉地帯でもあるのです。

 とはいいながら、山に囲まれていますから、場所が少し違えば上も変わりますし、山からの風の抜け具合など気象条件も微妙に違ってきます。広い平野地帯の水田とは、ちょっと違った条件ともいえるでしょう。このような条件をよく知って作業をしないと、失敗してしまいます。水田は家の周辺に約四ha、数キロ離れた山裾近くに大区画化を終えた約六haを持っています。

 技術開発には若いころから興味を持っていましたから、自分自身でいろいろ工夫し、そんな技術を携えて盛岡にある東北農業試験場に何回も通いました。現在、東北農業試験場が地域総合研究の中心に据えている噴頭回転式広幅散布機のアイディアについても、当時の機械の研究室長だった今園さんと議論したものでした。

 田植機が普及する前から、長年にわたり、さまざまな直播の方式に挑戦した結果、従来いわれてきた直播栽培の弱点を克服し、東北の気象条件にもかなう技術として「無代かき深水直播」に到達したのです。

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