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特集

稲直播栽培の技術的可能性と経営的問題点

元肥を施用しないことが倒伏回避にも結びつく

 私のところでは原則的に元肥は入れません。移植でも、直播でも同じ考えです。移植では六月の中下旬に流動肥料と除草剤を一緒に流入施用します。この方法で慣行法の肥料の七割の量で十分な生育を得られます。

 直播では六月中旬に除草剤を施用し、その一〇日ほど後に施肥します。深水管理との組み合わせで、雑草問題はこの除草剤一回で十分です。

 今回は直播の技術を中心に紹介するのが目的ですから、この施肥法を裏づける稲の生理について議論する余裕はありませんが、このような施肥法をとることが倒伏回避にも効果を持っていると考えています。ただし、田んぼによっては初期の三・四葉期に葉の色が赤茶けることが見られます。そのような田んぼでは少量の施肥を早めに行います。


鳥害回避の秘訣

 前に無代かき法のところで、もったいぶってあとでふれると書いたのはこのことです。カルガモが直播の大敵といわれています。たしかに、その経験もしました。ところが、無代かき法でやりますと、カルガモは来ますけれど、田んぼの中を動き回らないで飛び立ちます。

 なぜそうなるか私はカルガモでないので、すべての説明はできませんが、無代かきの土壌の表面が、カルガモのミズカキつきの足に不快感を与えるようです。代かきをしてしまいますと、土の塊が表面にはほとんどありませんので、この不快感をもたらす刺激がないのです。

 また、カルガモが種モミや苗を食い荒らすとき、クチバシで選別的に口に入れていくのではなく、手当たり次第(クチバシ当たり次第)に口に入れるのだそうです。無代かきですと、種モミや苗とともに土も入りますから、どうもうまくないと、カルガモは退散するようです。

 もちろん、水をあまり深くし過ぎますと、絶好の水遊びの場所として遊び回り、食害はなくても押し倒したりの害が出てしまいますから、水深には注意がいります。


播種機に対する希望

 散播法を含め、さまざまな播種法の試験をしました。いま思っているのは、あとの管理作業や収穫作業のことを考慮すると、条播がよいのではないかということです。

 現在は田植機の台車を利用して八条播きの播種機を試作して使っています。できれば大区画化に対応した条数の多い (三〇~四〇条くらいの)播種機をトラクタ装着用に作りたい、トラクタの車輪跡は表面排水用とする、という思いを持っています。

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