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坂上隆の幸せを見える化する農業ビジネス

「夢も希望もない」からはじまる夢の実現法


「自分の夢」から「みんなの夢」へ

 私は最近、あえて「自分には夢も希望もない」と前置きして話をすることがある。

 経営者が個人的に「こうしたい、こうやりたい」と思うことや「好きなこと」をどれほど語っても際限がない。いくら夢があっても、実際の事業は、お客様から仕事を託されることでしか成り立たない。そして、世間やお客様は、自分たちが思っている以上に経営者や会社の良さや特徴を見てくださっているものだ。つまり、主体的に夢を語ることより、仕事を通して我われのポテンシャルを引き出していただく方が、逆説的だが、夢に近づく早道だ。

 仕事を実現していくプロセスで、経営者が漠と思い描く「自分の夢」は、より明確な「みんなの夢」としてお客様、社員の間で共有される。そして、それは現実のものとなる。

別の言い方をすれば、自分の「こうしたい」願望より他者の「こうしてほしい」依頼を優先するということだ。希望的観測を言い続けるより、仕事を通じて信用を一つずつ築きあげることだ。
 自分の場合、現在の主力事業はすべて、頼まれ事から始まった。コンビニのおでん用ダイコンの大量生産に始まり、青汁用のケールやポテトチップ用ジャガイモの契約栽培、そして飼料用トウモロコシ事業もみんなそうだ。お客様の課題を一つずつ解決することで、結果として事業化していった。

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