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オーストラリア 緊迫感に満ちた大型投資
ジョイス家にとって6台のチャレンジャー牽引式トラクタとエアシーダーを使い、大規模な冬季の播種作業を行なうために最も重要なのは、物流・補給体制をいかに整えるかだ。さらに、西オーストラリア州東端の湖水地区・バーリー市を中心に広がる4万haの農地で行なう播種作業においては、無駄な休止時間を最低限度に短縮できるかが今年の主要課題になっている。
トリスタン・ジョイス氏が所有するチャンレンジャー・トラクタや牽引機械、小型トラック、噴霧機などの機械が消費する燃料は1日あたり1万リットルに及ぶ。その対策として、冬季の農作業を大規模に組織化して行ない効率を上げねばならないことは、誰もが容易に理解できるところだろう。
12時間シフトの作業終了時に各操縦者が1時間以内に補充を終えるには、液肥と種子、農薬が安定的に補給されなければならない。
「作業現場は本当に緊張感に満ちている。6台のトラクタすべてが24時間稼動して、1日平均1200haの作業をこなさなければならない」とジョイス氏は言う。
新たに農地を購入して今年(2009年)の作付量が2倍になったことで、一家は切実にプレッシャーを感じている。トラクタと播種機を組み合わせてフル稼働させるために、ジョイス家は最終的に一組当たり100万ドル(約9000万円)の投資を行なった。この費用には種子直播機とブルゴー社製の空気圧播種機代が含まれている。
彼が雇っている農場管理者との緊密な意思疎通がすべての鍵となるため、「機械の利用計画と共同作業者たちとのコミュニケーションが柔軟でなければならない」とジョイス氏は語る。
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編集部
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