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【エコファーム・アサノ 脳業発想力】
FOODEX JAPAN特別編 自分の力を知らねえとケンカもできねえじゃんよ
- エコファーム・アサノ 浅野悦男
- 第11回 2010年03月31日
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幕張メッセの「FOODEX JAPAN」も今年で35回目か。俺は始まった当初から足を運んでいるけど、最近の国内ブースはどうもワンテンポ遅くてつまらねえな。消費者が欲しているものと時間的なズレがあるんだよ。だいたいなんだよ、米粉って。特設パビリオンまでこしらえて大々的にやってっけど、発想自体が遅れてんじゃん。コメが売れねえもんだから、それに農水省とかいろんなところが便乗してお祭りみてえに騒いでるだけでしょ。こんなもんどうせ消えちまうよ。ブームになって消費者が飛びついたときには、安い原料を輸入してどーんと作っちゃえばいいんだからよ。そんなもんわざわざ日本のコメで作るかよ。米粉ならどれだけ体にいいかって訴求でもあればまだいいけど、それもねえじゃん。
石川遼が宣伝に出てきて「フードアクションニッポン!」とか叫んだって意味わかんねえよ。
どうせコメの消費を伸ばしてえなら、もっといいもんがあるよ。餅だよ。玄米餅。だって現代人ってのは玄米食わねえから病気になるんだよ。わざわざ精米して大事なビタミンとか油分をヌカで捨てちまってよ。そのくせサプリメントだの輸入のサラダ油を使ってんだから世話ねえよ。だから健康食品として玄米餅を展開すりゃあいいの。玄米なら保存しやすいし、製粉機も精米機もいらねえじゃん。余計な手間が省けてラクじゃんよ。
そんで日本にはいったい何本の川があるの? どうせダムなんかもうやめちまうんだから、日本中の川に水車をつくらせればいいんだよ。それで籾摺りをすれば電力もいらねえじゃん。そうやって玄米餅をつくって商品化すれば過疎の村が活発になるじゃんよ。それで輸出すればいいの。
餅なら炊飯器がいらねえから、コメを食う習慣のない国にだって輸出できるでしょ。塩とチーズでも加えてやれば硬くなりにくいから、生でも食べられる。しかも真空パックにすれば冷蔵設備がなくても長期保存できるじゃん。そんでパチッて開けたらいつでも食べられるの。柔らかいのが好きな人はレンジでチンすりゃいいだけだし。どうせチーズを入れるなら、薄く伸ばしてピザの生地にしちまってもいいよな。
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浅野悦男
エコファーム・アサノ
1944年千葉県八街町(現八街市)生まれ。農業高校中退後、17歳で就農。その後、麦・落花生・サツマイモ中心の経営から野菜へと転換した。現在は高品質な西洋野菜を100種類以上作り、各地のレストラン向けに販売。シェフたちとのメニュー作り、新たな食材作りにも取り組む。本誌35号農業経営者ルポに登場。【経営データ】●面積/畑地2.5haで100品種を超える西洋野菜を栽培。●労働構成/夫婦と甥の3名。●取引先/全国100店舗以上のレストランに直販。
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