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【土と農業経営のための微生物大百科】
病原菌を上手に退治する方法
- 微生物地位向上委員会
- 第5回 1994年12月01日
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弱虫も集団になれば猛威をふるう
みなさんこんにちは。これまでは微生物が果たしている作物や根にとっての共生関係や肥料効果などの、よい部分ばかりを紹介してきましたが、今回はみなさんがよく耳にする“菌”といわれる、その名も病原菌についてお話しましょう。
病原菌というと、いかにも悪そうな感じがしますが、実はなんの変哲もない、自然界にはたくさんいる微生物なのです。ですから、これといって特別に意味きらうものではナイノデス。ヨカッ夕ですね。それじゃ……。
えっ、それじゃって、それじゃ何にも分からない、って。ですから、もし病気を出したくないのなら、かれらの活動を抑えてやればよいのです。かれら病原菌は個人的、いや個菌的にはきわめて弱虫で自分一人だけでは何もできず細々と生活しているのですが、一度仲間が集まり調子に乗ると、誰にも止められないほどの勢いを持つのです。
たとえば、土壌消毒などをして他の微生物が死滅して運よく病原菌だけが生き残ったりしたら、もうたいへん。かれら “病原菌幕府”の天下は三〇〇年以上も続くことになるでしょう。
ですから、土壌消毒などするよりも、堆肥や有機物を投人するなどして、土壌の微生物を増やしてやれば問題はないのです。ヨカッタですね。それじゃ……。
え、なに、まだページが残っているって。それじゃ、しょうがない、今回は特別大サービス。かれらがひき起こす連作障害についてご説明いたしましょう。
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微生物地位向上委員会
土と農業経営のための微生物大百科
高密度に培養された微生物資材を利用する技術が、いま注目を集めている。微生物資材の農業利用は、従来の我われの常識を書き換える可能性すら持っている。その適切な利用技術のあり方が、考えられてしかるべきだろう。この連載は、微生物資材の専門メーカーである(株)アラヤ(石川県小松市平面町へ115 TEL.0761・24・5000)の研究開発・営業担当の社員グループが執筆するものである。(編集部)
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