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木内博一の和のマネジメントと郷の精神

「上海・和郷園」構想


 商売とは常に、お客さんの要望に対して、質の高いサービスを提供することだ。要は、最初にマーケットインで流通といったサービスをつくり上げたところが、お客さんに支持される限り、その商流をオペレーションする権利を持っているにすぎない。

 現在、香港では100カ所以上のお客さんとの提携を築きあげている。しかしこれがゴールではない。あくまでこれも中国進出のための足がかりだ。今度、和郷園は本格的な中国進出として、高糖度トマトやイチゴを上海近郊で作ろうと考えているが、毎日何トン生産できたとしても、売り先がなければそれを安売りするしかなくなる。それでは元も子もない。「農業者の自律」という我われの戦略に反してしまう。

 だから、まず上海で、適正価格で売れる分は上海で売る。そこでもし残ったら、中国で安売りせず、香港へ持っていくのだ。そうすると香港には100カ所のお客さんがいるから、あとは自動的に売ればよい。

 このような流通を自ら創ってきたからこそ中国で生産・販売する際に「大丈夫か?」ではなく、立ち上げリスクが正確に計算できるわけである。

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