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九州と北海道、その違いの連続に衝撃を受ける
「お客さん達、どちらから来られたとですか?」
昨年末に九州ツアーをした。佐賀県で行なわれたスガノ農機が後援する有機物循環農法研究会(野中保会長)の九州沖縄支部冬季研修会に参加するために、北海道の男3人がイブの日にケンタッキーフライドチキンに立ち寄ってからタクシーでホテルに移動中、ある話に花が咲いた。女性を暴力から守るために出来たDV法(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律)の話だ。内容はこのようなものだった。愛する妻から蹴りが入ったことはあるかどうか。聞くと、北海道のほとんどの旦那は程度の差はあれ、蹴りの被害者のみならず、言葉の暴力の被害を受けているようだ。中には酔っぱらって家に帰ったところ自宅玄関のカギはロックされ、家に入れないままトラクターの中で一晩過ごしたなんて、かわいそうな例もある。
そんな話を黙って聞いていたタクシーの運転手さんがマジ顔で聞いてきたのである。運転手さんは当初、我々の話を全く信じていない様子で、その様なことがあるはずがない!とまで言い切っていた。
彼は25歳でタクシー業界に入ったころ、給料は安かったが家に帰れば、ビールとおつまみが必ず用意してあったと語った。それを聞いていた私たちの方がそんなことがあるのか逆に驚いてしまった。
こんなこともあった、有機物循環農法研究会員である農業経営者が女性新入社員を呼び捨てで呼んでいた。普通新入社員でなくても、多くの場合、分け隔てなく「さん」「くん」を付けるのが北海道では普通だと思っていたが、九州男児はその様なことはしなかった。男子としての威厳を保つためか、女性が男性に対して従順なのか。その後、彼の所に行くことになったのだが、彼の住む町は私の町と比べて、少し人口が多いくらいなのにラブホテルが15軒以上あった。それに引き換え、わが町はゼロ。九州の人達はそれほど……。
似たようなことが本州でもあった。私たちが訪れると、御主人が私たちの到着を告げるために奥様に「早く挨拶に来んか!」と言っていた。その表現に驚いたと言うよりも、もしそのようなことを北海道で発言したら、お客が帰った後はイラク、アフガン戦争よりも地獄を見ることになる。つまり蹴りではすまされない重大な事件になる。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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