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施設園芸のいろはのいの字-施設園芸を新規に始める人のための資材の見方と選び方

被覆資材を選ぶ

施設園芸の発達・変遷の過程は、被覆資材の進化の歴史といってもよい。慶長年間(一六〇〇年ころ)には、静岡県三保地区において、油紙やこもを使ったいわゆる「不時栽培」が始まり、その後、油紙を使った促成栽培が小面積ではあったが江戸や大阪近郊で行われていた。そして、明治三年、開拓使により、試験的にガラス温室が導入され、明治四〇年ごろ、ようやく営利栽培としてのブドウ栽培がガラス温室を使って兵庫と岡山で始まった。また、このころ、愛知の豊橋地区でメロン、トマトの営利栽培に成功、生産組合も組織化されている。大正五年には、静岡県三保地区において温湯暖房温室による果菜類の栽培が行われ、東海地方での産地を築いた。戦争による衰退期の後、昭和二五年ころから日本人の食生活の変化とともに施設園芸は再び増え始め、現在の施設園芸は高機能の被覆資材にささえられて、農業上大きな役割を果たすようになっている。
被覆資材の区分


 さて今回は、この被覆資材を取り上げる。まず、その使用目的別に区分したものが図1である。

 被覆資材は大きく「一次被覆資材」と「二次被覆材」に区分される。「一次被覆資材」は、外気との隔離を目的とするもので、それに対して「二次被覆材」は、内部環境のコントロールを目的とするものをいう。

 一次被覆材の中で固定施設に利用される素材としては、軟質フィルム、硬質フィルム、硬質板、ガラスの四種類がある。

 全国的に見ると、軟質フィルムの利用は九〇%以上を占める。しかし、例えば愛知県渥美半島や、静岡県三保地区のようにガラスの多い地域もあれば、逆に高知県一帯は軟質フィルムが圧倒的に多いというように、各地の園芸地帯なりの特色もある。

 近年、この二者間をかき分けるように、硬質フィルムと硬質板が登場してきている。以下、それぞれの被覆資材の特徴を紹介する。

 なお参考までに海外の事情を見ると、西欧諸国はガラス中心、アメリカは軟質フィルムと硬質プラスチックが半々というところだという。

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