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独断注目商品REVIEW

ゼオライトの“ふとん”で果樹の花芽を守る


多孔質乾燥資材 霜ガード(特許出願中)

 保肥力を改善する土壌改良資材として知られるゼオライト。多孔質といって、結晶中に無数の小さな空隙を持っているのが特徴の鉱物だ。この空隙には水分子を持っており、加熱するとその水が沸騰して、泡を吹くことから別名「沸石」と呼ばれる。ただし、脱水してもゼオライト自体の構造はそのままで、残った空洞によって、再び水分を強力に吸着する特性がある。

 今回ご紹介する「霜ガード」は、そのゼオライトに肥料を添加した資材。成分はゼオライト83%、ブドウ糖9.8%、窒素全量0.3%、水溶性リン酸0.6%、水溶性カリ0.1%、水溶性苦土0.6%、水溶性鉄0.1%。肥料登録を受けているが、土壌に散布するのではない。梨、サクランボ、リンゴ、桃、すももなどの果樹に液体散布することで、つぼみや花、成りはじめの果実が受ける晩霜害を防いでくれる。これからの時期に活躍する資材だ。

 本剤を日中に液体散布しておくと、昼間の空気を抱き込んで、フワッとした暖かい空気の層を果樹表面に作ってくれる。この“ふとん効果”が夜まで持続するので、寒害や凍霜害から守ることができる。ちなみに暖かい空気を抱かせるためには、前日の午後3時頃までに散布するのが理想的であるらしい。また氷や霜は夜露が凍って生成するが、本剤を散布しておけば、ゼオライトの微粒子が夜露を吸着して内部に閉じ込めるので、氷や霜は生成が難しくなるという。

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