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俺が中学生の頃は東京タワーが完成して盛り上がったもんだけど、いま東京じゃ建設中のスカイツリーが何かと話題だな。ただ東京タワーの頃と違って、いまは人口がどんどん減っていく時代でしょ。都内じゃ高層ビルとかマンションを次から次へと造ってるけど、これから住む人もいなくなるのにどうすんのかね。将来取り壊すったって、やりようがねえじゃん。六本木ヒルズなんて北朝鮮のミサイルテストの標的にでも貸しちまうか?
だからこれからは日本で余ったものを有効利用する仕組みをどんどん考えていけばいいのよ。廃校になった田舎の小学校だって、そのままにしてたらもったいねえじゃん。校舎のつくりなんて世界中どこも同じようなもんでしょ。だったら貧しくて学校がない国の子どもたちを呼んできたらいいじゃんよ。アフリカあたりの途上国に、廃校になった山村の学校を貸してやるの。費用は日本の政府持ちでいいから、途上国の先生と子どもたちが日本に来て寄宿生活をするわけ。そうすっとそこには、給食を作ったり洗濯したり面倒を見る人が必要になるでしょ。そしたら田舎のばあちゃんの仕事が増えるじゃん。しかもその子どもたちが日本食に親しむようになれば、将来国に帰ったときに日本の農産物を食べたくなるじゃんよ。
そんで子どもたちのなかでも優秀なやつは進学すればいい。日本の大学に入ったっていいじゃん。くだらねえ政治家にカネ使うより、こういうやつらにカネ使ったほうがよっぽどいいよ。それで社会に出たら、日本の将来に結びつくような仕事をしてもらうの。国に帰って政治家になろうが、企業の社長になろうが、日本と連携をとってビジネスをやるような人材になってくれたらいいじゃん。もう日本だけで何かをやろうったって誰も相手にしてくれねえんだからよ。日本人の了見のせまい考えじゃ国際的に通用しねえの。だから国境を越えた人のタネまきをどんどんやるべきなのよ。
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浅野悦男
エコファーム・アサノ
1944年千葉県八街町(現八街市)生まれ。農業高校中退後、17歳で就農。その後、麦・落花生・サツマイモ中心の経営から野菜へと転換した。現在は高品質な西洋野菜を100種類以上作り、各地のレストラン向けに販売。シェフたちとのメニュー作り、新たな食材作りにも取り組む。本誌35号農業経営者ルポに登場。【経営データ】●面積/畑地2.5haで100品種を超える西洋野菜を栽培。●労働構成/夫婦と甥の3名。●取引先/全国100店舗以上のレストランに直販。
エコファーム・アサノ 脳業発想力
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