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こうした層が社会に一定割合増えた時、どこの世界でも治安が目に見えて悪くなっていくのは明らかだ。
では、農業の事業者として、彼のヒューマンライフにどう貢献できるか真摯に考えてみる。彼の将来への不安定性の根源は何かといえば、可処分所得がない、かつ、給与が上がらない、そして、住居が持てないの「3つのない」だ。
そんな彼らに、都会から1時間の距離にある和郷園の農村風景を感じてもらい、休日に農作業を手伝うことで新たな目線から都市と農村を融合したライフスタイルの構築を目指してもらいたい。彼らの生産物を和郷園が購入することも考えられる。また、職業的に考えると都市主業と農村兼業を組み合わせたライフスタイルが新しい価値観の創造につながるだろう。そんな方向を目指す考えもあり、和郷園では農園を500区画ほど整備している。ものづくりは人づくりへ、基本的な農業の精神で今新たに取り組んでみたい。
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木内博一 キウチヒロカズ
(有)和郷、生産組合(農)和郷園
代表理事
1967年千葉県生まれ。農業者大学校卒業後、90年に就農。96年事業会社(有)和郷を、98年生産組合(株)和郷園を設立。生産・流通事業のほか、リサイクル事業や冷凍工場、カット・パッキングセンター、直営店舗の展開をすすめる。05年海外事業部を立ち上げ、タイでマンゴー、バナナの生産開始。07年日本から香港への輸出事業スタート。現在、ターゲット国を拡大準備中。起業わずか15年でグループ売上約50億円の農系企業を築き上げた木内氏の「和のマネジメントと郷の精神」。『農業経営者』での連載で、その“事業ビジョンの本質”を初めて明かす。
木内博一の和のマネジメントと郷の精神
起業わずか15年でグループ売上約50億円の農業ビジネスを築き上げた“農業界の革命児”木内博一。攻めの一手を極める氏の経営戦略と思考プロセスを毎月、明かしていく。
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