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海外レポート

豪州ビクトリア州農業視察レポート(1)ファームワールド2010

ファームワールドはオーストラリアを代表する「野外農場ショー」だ。今回で48回目を数える。幣誌が去る3月に企画した「Made by Japanese視察ツアーin ビクトリア州」の最初の視察地として、参加者とともに立ち寄った。編集長がとくに注目した18機種の農機・資材を一挙掲載する。

 ショーの開催地ワラガルは、ビクトリア州の州都メルボルンから東南100kmに位置する小さな町だ。人口1万3000人のワラガルに毎年3月の4日間、ファームワールドを目指して5万人がやってくる。周辺市町村の人口を合わせても4万人かそこらだ。この地域にとって、どれほどの大イベントかわかるだろう。

 これといった目玉はない。600を超える農業機械・資材の商品ブース、酪農地帯ならではの家畜の展示、農場で使う身の回りのグッズの数々といったところだ。それでも、やってくるのはみな家族連れで、20haの会場をゆったりと周遊する。子供を遊ばせながら、途中で出会う知人と旧交を温めたり、業者との情報交換をしたりと、思い思いだ。

 「うらやましい。日本でも家族連れで楽しめるこんな農業ショーがあればなあ」

 参加した農業経営者たちの共通した感想だ。

 出席はできなかったが、開会のテープカットは豪州の人気スポーツ・クリケットの伝説的選手グレン・マックグラス氏が行なった。室内では有名シェフによる料理教室が連日開かれるなど、農と食を分け隔てることのないイベントとして定着している様子がうかがえた。

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