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人生・農業リセット再出発

食育で取り戻す威厳と自信


 「医学博士!お医者さんでもあるんですね」。名刺の肩書きを見て驚く。「あのね、医学博士といっても、診察や手術したりする医者じゃないんですよ。注射が打てる医師免許がなくても医学博士号を持っている人は最近増えていますよ。私は立教大学社会学部出身、れっきとした文系ですからね。昭和大学大学院の博士課程で、“女子学生における食品摂取と性格との関連に関する研究”で学位を取得したんです」。料理番組などで目にする、いつものトレードマークである黒のたて襟マオカラー服を着た白髪の紳士、服部栄養専門学校の服部幸應氏が応える。

 “食育”とは具体的にどのような?と聞くが早いか、国民の72.2%が耳にしたことがあって、内容について知っている人は32.2%、人間の脳は12歳で完成するが、物事の善悪を判断する小脳は8歳までが重要で、食卓で箸の使い方やマナーを“躾ける食育”が必要。通り魔事件は年間30件の発生だが、未遂は9051件、食育の普及で犯罪件数を減らすことは可能……と矢継ぎ早に細かい数値が出てくる。

 「400年前のわが国には学校なんてひとつもありませんでしたが、優秀な人材を輩出してきました。当時は教育経験者である姑が同居していて家庭には躾がしっかりと根付いていました。現代は核家族化で母親が子守唄を歌うこともなく、“嘘をつくとエンマ様に舌を抜かれる”とかの伝承的な躾も、母親自らが子供に馬鹿にされると萎縮してしまっています。

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