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人生・農業リセット再出発

食育で取り戻す威厳と自信



 小学校2年生の平均就寝時は米国の夜8時20分に対して、日本は10時45分。“早寝、早起き、朝ご飯”の躾どころか、脳の栄養補給に欠かせない大切な朝食もとらないで時間ギリギリに飛び出しているわけです。世界20カ国調査の“先生や親を尊敬しますか?”という問いで、親を尊敬していると答えたのは中国で80.3%、米国82.2%、韓国84.9%、世界平均は72.3%。日本は、先生を尊敬するが25.7%、親を尊敬するが21%と世界最低クラスです!」。威厳と自信、夢や目標に向かうハングリー精神もなくして、食育をないがしろにしてきた結果だと服部氏は言う。

 「紙マルチ農法って聞いたことありますか?古紙に活性炭を混ぜた再生紙を田圃に敷いて田植えをすると、日光をさえぎるから雑草も生えないので除草剤や農薬がほとんど不要。自分でもやっているけど、ホタルやタニシなどの生態系も復活して、ご飯は冷めてもおいしいのよ。田圃に入っての手入れはほとんど不要、あなたも一緒にやらない?」。こちらは東京女子医科大学の“本物の”医者であり、女性初のアルプス三大北壁登頂記録を持つ今井通子氏。「安全・安心で収穫量を増やす技術は今後ともどんどん伸びていくわよ。SF映画の『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で、タイムマシンの燃料に生ごみを投げ込むでしょう。食品廃棄物10tから500リットルのエタノールを製造する技術を新日鉄で開発したのよ。生ごみの焼却処理が不要で、バイオ燃料の車が走り、CO2排出量は40%も削減できる! 技術立国、日本よ」。

 作家の堺屋太一氏は、10年後の日本人は職を求めて中国に出稼ぎに行かなければならない時代になると予測する。職の前に、食を求めて生きるための戦なのか。いずれにしても“腹が減ってはイイクソができない!”ということか。

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