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だからそういう娘には、とりあえず体を温めるものを食べろって言ってんの。いろんなことを言っても頭がこんがらがっちゃうから、まずはお茶を飲んでるか?って。飲んでるなら、ショウガを入れて毎日飲めって。たかが一回飲んだって聞かねぇよ。でも、それを3日も飲んでいれば、自分の体が温まってくるのがわかる。自分の身をもって実感すれば、続けられるだろ。ただ、この前もショウガの健康法が流行ってたけど、日本人は流行りで終わらしちゃうからいけないんだよな。ショウガがいいって話題になっても、そんなの75日もしちゃえば消えちゃうじゃん。人の噂も75日だけど、噂で終わらせちゃいけないよな。
そんで俺は、若いやつに自分が一番大事にしているものはなんだ?ってよく聞くんだけど、みんな考えちゃうんだよ。で、「お金」とかくだらないこと言うの。じゃあ健康はいらねえのかって聞くと、ようやく気付くわけ。あ、そうだ健康が一番ってさ。自分の体のことを、なんでみんな心配しないのかね。本人だけじゃなく、親や社会を含めて、食べ物をいかに軽視してるかってことよ。
学校給食もそうだよ。なんで男の子と女の子が同じものを食わなきゃいけねえんだよ。だって男と女で必要な栄養は違うんだよ。小・中学校の9年間も意味のないものを食わされてることになるじゃんよ。すでにそこで間違ってんの。思春期ってことは、これから母親になるための体作りの期間なわけだろ。今の女子児童は、小学校の高学年で生理が始まるんだよ。理屈的には赤ちゃんが生めるってことだけど、まだまだ未熟なわけじゃん。そんときに健全な発育をさせるには、ミネラルを正しく摂取させないとダメなの。妊娠できねえような体をつくっておいて、子どもをつくれって言えないよな。いざ出産適齢期になったときに、自然に妊娠できるようにするにはどうしたらいいかってことを、もっと真剣に考えなきゃ。
レストランも女性客が多いんだから、女性を無視したメニューを開発したってダメよ。女性が注目するようなことをやっていかなきゃ誰も寄ってこないね。もうおいしい料理を食べさせるなんか当たり前なんだから。健康な体をつくるためにはそれに見合った食材を選ぶべきだし、その食材を組み合わせたレシピが必要なわけじゃん。それなのに今の農業界じゃ有機栽培がどうのとかくだらないこと言ってばっかで、健康な体づくりのためのレシピなんて気にしてねえじゃん。
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浅野悦男
エコファーム・アサノ
1944年千葉県八街町(現八街市)生まれ。農業高校中退後、17歳で就農。その後、麦・落花生・サツマイモ中心の経営から野菜へと転換した。現在は高品質な西洋野菜を100種類以上作り、各地のレストラン向けに販売。シェフたちとのメニュー作り、新たな食材作りにも取り組む。本誌35号農業経営者ルポに登場。【経営データ】●面積/畑地2.5haで100品種を超える西洋野菜を栽培。●労働構成/夫婦と甥の3名。●取引先/全国100店舗以上のレストランに直販。
エコファーム・アサノ 脳業発想力
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