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坂上隆の幸せを見える化する農業ビジネス

家庭教師を使ってみよう



巨人の肩の上に乗る

 農業者から経営相談を受ける度に、私は家庭教師を使うことをアドバイスしている。

単純な話、何よりも絶対「楽になる」。自分ですべてを考え、「わからない」を貯めていってもストレスになる。経営判断が鈍るだけだ。「すべてをすぐ解決できない」ことを悩む必要などない。それより、「巨人の肩の上に乗る」経営へ発想の転換をすればいい。どういうことか。
 いま我われ農業経営者が悩んでいることなど、世界の組織経営の歴史から考えれば、多くの経営者が直面してきた課題だ。それらは、すべて解決されてきたことばかりだといっていい。ならば、それぞれの分野で長年の解決経験のある家庭教師=巨人に素直に聞けばいい。限られた自分の知識や経験をその分野で磨こうとすれば、人生はいくらあっても足りない。それを月、数万円ほどの報酬で、巨人が家まで来てくださる。電話すれば巨人が応えてくださる。なんて楽なんだ! 月数万円で3人使っても、年間百万円程度である。

そんなに支払う余裕がないとの声も聞く。しかし、同じ「楽になる」でも農作業の話になると、農家はいとも簡単に何百万円も機械投資に使っている。体がいくら楽になっても、経営は楽になったという話はほとんど聞かない。頭を楽にするためにお金をもっと使ったらいい。頭が楽になれば、体も楽になることうけあいだ。もっと仕事に集中して、成果があげられるようになる。
 それでも「余裕がない」と言われるかもしれない。そんな経営者のために、サポートしてくれる機関がある。まず、最寄の商工会議所か県の中小企業相談窓口に行ってみよう。相談員に自分の悩みを打ち明けてみる。課題に合わせて、「専門家派遣」を検討くださるだろう。派遣は県の事業になっていることが多い。申請すれば、制度によってははじめの数回は無料、1年を通じて2分の1か3分の1の助成を受けられることがある。まずは無料相談を受けてみるとどういうものかよくわかる。

 公的機関でなくとも、いいところがあれば、民間企業と直接契約してもいい。私のコーチング専門の家庭教師は、地元の研修専門企業から来ていただいている。

 ポイントは、農業かどうかという分野にかかわりなく、中小事業者という枠組みで相談に乗ってもらうことだ。従来、農業界は農水省系か農協系の相談窓口を使ってきたが、それでは情報が限定的になる。これからの時代、農場もあくまで他業種と同じ事業者として相談窓口をもっておけば、情報や視野に広がりがでてくる。

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