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今年の市場相場を読む

輸出が期待できる野菜類、ナガイモ、カンショ、ギンナン、ワサビ



カンショ スイーツとして人気上昇中。香港では一般家庭にも浸透

【概況】

東京市場のカンショは、06年に不作を受けて入荷量が激減したが、以降は増勢に転じている。09年には06年対比で24%もの増加となっており、秋から冬にかけてはどの月も入荷増の傾向にある。その需要の主体は焼きイモであり、高性能の焼きイモ機の普及とスーパーにおける目玉商材化がそれを牽引している。各産地は近年人気の「ネットリ系」の生産に力を入れており、鹿児島産の「安納芋」などスターを生んでいる。

【背景】

かつて人気のあった粉質「ポクポク系」に代わって「ネットリ系」が支持されているのは、カンショがいわゆる「スイーツ」として位置づけられるようになったからである。輸出先の8割を占める香港では、そのまま蒸して食べるほか、スープに入れたり、まんじゅうの餡にするなどして、一般家庭においても日常的に食べられるようになっている。ただし香港では、あまり「ネットリ」したものよりも、やや粉質の「ホッコリ」したものが好まれるようだ。

【今後の対応】

09年に香港が日本から輸入したカンショは約350t。そのうち6割が宮崎産だ。宮崎産は2年前から福岡大同青果(株)が窓口になって輸出しているが、「現地の人に複数の品種を食べ比べてもらった結果、宮崎産が支持された」のだという。中国を始めとして東南アジアには非常に多くのカンショ品種があるが、「甘さ」にかけては日本産が断然トップだ。ただし、マーケットによって好みの差がある。事前の消費調査は充分に行ないたい。

ギンナン 品質格差大きいが、日本産大玉は東南アジアから引きあり

【概況】

東京市場のギンナンは、年間入荷量400t前後、平均単価はキロ1500円前後で推移している。多くは粗放栽培のものであるため豊凶の差が大きく、単価も不安定だが、主産地である愛知や埼玉の場合は事情が異なる。愛知産は栽培もののギンナンの割合が高く、シェアも3割前後あるし、埼玉産はキロ単価が年間を通じて4000円近い。埼玉産のギンナンは伝統的にツマ用の「剥きギンナン」に特化している。

【背景】

イチョウの木は日本各地にごく当たり前に分布している。実をとるために植えているわけではないが、街路樹や公園などに植栽されており、誰でも“収穫”できる果実だ。そのため東京市場に入荷される産地は全国40都道府県にも及ぶし、わずかながら中国からの輸入もある。こうした条件下では産地間の品質格差が大きく、ギンナンで差別化しようとすれば、剥き品にするか大玉を選りすぐって出荷するかに限られる。ここに「日本品質」が誕生する。

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