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【今後の対応】
大玉の品質のいいギンナンは、ユリ根と並んで台湾や香港など東南アジアからの注文が増えつつある。東南アジア方面への輸出拠点となっている九州北部に近く、立地的に有利な大分産、熊本産が輸出の中心となっている。安価な調理加工品に入っている剥きギンナンはほとんどが中国産だが、その一方で品質のいい大玉は日本産が輸出マーケットを掌握しつつある。その需要の中心は、高級中華料理の食材としてである。
ワサビ 欠かせない香辛料だが“偽物”で満足。海外の潜在需要にどう対応
【概況】
東京市場のワサビは、年間を通じてコンスタントに入荷されている。バブル経済崩壊後に入荷量が激減したが、現在は年間入荷量150~160t、キロ単価4200~4500円前後で“低め安定”の推移。主産地はシェア75%前後を占める静岡、次いで2割弱の台湾、以下は20県からわずかずつ入荷している。台湾産は静岡産のちょうど半値であり、業務用や小売の品揃え商材として定着している。
【背景】
ワサビといえば日本食に欠かせない香辛野菜であるはずだが、「本わさび」などと銘打ったチューブ入り商品が全盛である。茎や小イモを混ぜたものであるにも関わらず、日本人自身がこのフェイク食品で満足している。一方の本物には格別の価値観が生じるはずだが、一般消費者にとって本ワサビは高嶺の花。これだけ豊かな時代になっても、ワサビだけは一般普及していない。それだけ日本の“偽”ワサビの製造技術が優秀なのだろうか。
【今後の対応】
実は台湾、韓国、香港から中国本土でもワサビは必需品になりつつある。そのほとんどがチューブ入りであり、日本と同様にかつての「粉ワサビ」から進化したもので、大々的に現地生産されている。そのため日本から本ワサビを土産に持っていくと、間違いなく喜ばれるといわれる。ワサビ輸出が可能になる潜在需要はあり、輸出業者もそれを期待しているが、問題はその価格と、日本人でさえ日常的に本ワサビを消費していないという事実である。
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