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今年の市場相場を読む

春野菜 バレイショ・ダイコン・ゴボウ・ホウレンソウ

来年の春野菜の作付計画を考える時期である。今年は、どんな品目をどれだけの面積、作付けようかと迷う声も聞かれる。何しろ、平成四年は年間を通じて野菜類は大低迷した。が、昨年は夏秋期から野菜は軒並み高くなった。今年の作付けの目安になる、昨年の市場相場の推移を、どう“読んだら”いいのか――。そんな農業経営者の参考に供するために、「市場相場を読む」をお届けする。なお、以下は東京市場において、特徴的な相場推移を見せた品目について解説したものである。
バレイショ 昨年同様、五月以降高値推移か


【概況】

 平成五年は、年明けのスタートは例年より少なめの出荷から始まった。それが三月に向かって一本調子で増加したことから、暴落商状となった。しかし、新ジャガのピークである五月には例年より二割近い入荷減となって、反動のように価格は急上昇した。以降、夏に向かって不需要期になっていく過程で、入荷量も減り価格も下降線をたどるのだが、平成五年は五月に数量不足となった後も、減少傾向のなか、例年より二~三割の入荷減が年末まで続いた。そのため、価格も五月に一五〇円近くまで上がったまま八月までこの水準が続き、一〇月に高値疲れの様相を呈するものの、以降例年より高い推移。これは平成六年も続く。


【背景】

 例年、年明けから春先の府県産新物が出るまでの間は、道産のバレイショは温度の上昇に伴って発芽が始まるため、三~四月の終了まで気が抜けない。芽が出て商品価値を落とす前に販売しなければならないが、数量が集中しては価格を崩す。気温上昇と発芽の状態、そして市況の推移を見合わせながらの出荷となる。平成五年は、一度この時期に失敗している。前年の安値推移で数量を絞っていたものの、年明けから出荷の遅れを取り戻すために、三月に向けての数量増加のピッチが早すぎたのだ。なぜこんな無茶をしたかといえば、発芽の危険性のためであった。夏場の高騰は、他の野菜類の品薄、高値の影響が、バレイショ購入増につながったから“ご局騰”といっでも㎏当たりせいぜい一五〇円程度のものであり、割高感がなかったためだ。


【今年の対応】

 平成五年の秋以降、今年に入っでもバレイショの末端の動き、相場は順調に推移している。平成四年に、イモ・タマが原因不明ともいわれた低迷状況が年間通じて続いたのがウソのようだ。一説には、平成五年の野菜高値で、比較的安いバレイショの購入、消費が増えたことで、消費者に購入の習慣がついた、などといわれる。実際、バレイショはかなり地味な商材ではあるが、有機栽培品がこのところ一般にも流通が増えてきたことは事実だ。冬場は道産が主流だとはいえ、どこの地域にもある地場産は消費者にとって「安心商材」である。

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