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海外レポート

豪州ビクトリア州農業視察レポート(3) ビクトリア州の野菜&果物 前編

オーストラリア第二の都市メルボルンを有するビクトリア州。この地では、どのような野菜・果物が栽培され、流通し、消費されているのだろうか。弊誌が去る3月に企画した「Made by Japanese視察ツアーin ビクトリア州」に参加した、らでぃっしゅぼーや(株)事業本部 MD部 農産課長の森﨑秀峰氏の寄稿を2回にわたってお届けする。前編は、青果物の目利きが見た、市民の台所クイーン・ビクトリア・マーケット、そして、中央卸売市場メルボルン・マーケットの2つの特徴あるマーケットをレポートする。

クイーン・ビクトリア・マーケット

 重厚な石造りの建物に入ると、冷蔵のしっかり効いた、オージー牛やラム肉などの肉製品、豊富な魚介類を販売する個人商店が並んでいる。ビクトリア市街にあり、市民が生鮮食料品から、日用雑貨までを買いに集まる、市民のための町の市場だ。市場とはいえ、個人経営の専門店が数多く入っており、屋外を含めた総面積は、大型ショッピングモールくらいはあるだろう。空港に着いてすぐに向かったのは午後2時過ぎで、午後3時に閉店となるこのマーケットは、「3個で2個の価格だよ!」と、セールを叫ぶ声が飛び交い、活気があふれている。

 この建物を出て、雨雪除けのテントを張った屋外にある青果物のマーケットへ。テントの隙間からは、高層ビルが見えるという立地。マーケットをぐるっと一回りすると、実におもしろいことに気がついた。エリアによって、販売されている青果物の種類などは同じであるが、明らかに青果物の価格、品質、販売者の人種が違うのである。建物そばの店舗から反対側の道路に向かって、店舗ごとに見た目、規格、鮮度ともに落ちてくるのが分かる。例えて言えば、同じトマトでも、大きさが大きいものから小さいものへ、張りが良いものから、張りがないものになってくる。これは、どの青果物にも当てはまっていた。

洋ナシ、リンゴなどは、直径1.5m、深さ0.5m、子供用プールのようなダンボールに詰められて販売されている。日本では、これら果実の「あたり」には気をつけて流通をさせるのだが、まったく気にしないで流通をしているということである。また、ほとんどの青果物は量り売りで、試食用に購入したトマトなども、1個単位でもきちんと秤で計り電卓で計算する。
 ここでの消費者の購入は、それぞれが引っ張ってきたカートいっぱいに買い物をして帰っていく。オーストラリアの人たちは、こんなにたくさんの野菜、果物をたべるのか? とも、驚かされる。日々買い物をせず、週末にまとめて買い物をするという生活パターンとしても、明らかに日本人よりも、たくさん青果物を消費しているように思えた。

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