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【海外レポート】
ヒール宮井の2011 Conservation Tillage Conference Presentations 参加録 後編
- 西南農場 代表取締役 宮井能雅
- 2010年07月30日
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米国でも現状維持を志向する経営者の未来は暗い?
今回は勉強会そのものよりも、多くの人たちに出会ったことがうれしかった。同行したブレインの祖父、父、母とは25年来の付き合いになる。ブレインは私の農場で2回コンバインの麦刈り作業をヘルプしてくれた。たぶん自分の息子も将来彼の農場でヘルプをすることになるのかもしれない。そう考えただけで、農業は世界の家族と家族を結びつなげることができる、素晴らしい職業だと思う。
ブレインの大学時代の友人は現在、種子会社の若きオーナーをしている。彼の話によると、あと10年でモンサント社のコーンを追い越す収量を望める種子を開発中とのことだ。また種子会社同士の法廷での戦いの話や、ある会社は給料が高くなるとすぐ首を切るなど日本では聞けないようなドロドロした話もあった。
もうひとつ勉強になったことがある。車の買い方だ。私は農機や自家用車は中古を買わない。17年前に集団から抜け出し、ビートハーベスターを15万円の破格の値段で購入した。しかしたったの5分間動かしただけで部品がバラバラになり、ハーベスターは使用不可能になった。ある人はこう言った。
「新品はどこに行っても買える」
「中古の値段はいくら高くても良い。だって買うバカ一人見つかれば良いのだから。それはお前だけどな!」
それ以後、無理してでも新車、新品しか購入しないと心に決めた。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
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