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【今年の市場相場を読む】
業務用需要を占う野菜類、サラダナ、パセリ、エシャレット、アーリレッド
- 第170回 2010年07月30日
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サラダナ 09年まで減少の一途。今年に入り3割以上の単価高推移
【概況】
東京市場のサラダナは、92年までのバブル期に比べて、現在は3割以上の入荷減であり、単価も3割近く安くなっている。約半分のシェアを占める千葉が主産地で、静岡と福岡が周年供給している。年間を通じて入荷はコンスタントだが、春から夏にかけてピークがある。月別の単価の差は、単価の安い千葉産が多いか、単価が高い福岡産が多いかによる。少なくとも09年までは入荷減かつ単価安の一本調子だ。
【背景】
業務用のサラダナは、ほぼ料理の飾りでしかなく、レタスと容易に代替する。一般家庭での定着もなく、サラダナでなくてはならない料理もない。安ければ買われるが、高かったら無理して買う必要がない品目なのだ。入荷動向と単価のあり方を見ると、サラダナの不安定な地位が如実に現れている。ただし今年の1月から6月までの入荷動向を見ると、入荷量は前年並みながら、単価は前年の同時期に比べて3割も高い。この現象をどう見るか。
【今後の対応】
今年のこれまでの入荷動向は、近年で最も高かった04年の推移よりさらに高値である。例年単価が安い夏場にどうなるかは予測できないが、この動きは業務用需要がようやく回復基調になってきた、と見ても差し支えないだろう。問題は前半の高値推移から秋以降の出荷が増えることと、それを買い支える需要がどこまでしっかりしているかだ。出荷を予定している産地は、あまり欲張らずに、夏以降の推移をしっかり見守りたい。
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