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【世界の農業機械・資材トレンド】
オーストラリア、米国、フィンランド、南アフリカ、オランダ
- 編集部
- 第29回 2010年07月30日
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オーストラリア 2009年は農業機械の販売が絶好調
米国の農業情報誌『アグリビュー』アラン・カーステン氏によると、09年度のオーストラリア国内のトラクタ販売実績は前年比12%増の1万1500台だった。コンバイン部門の販売実績も同年は954台、これは過去3年間の平均の2倍以上だ。06~08年の間、コンバイン部門は毎年440台と不振だったが、09年度は02年度以来の1000台の大台に乗る勢いだった。
同氏の分析によると、トラクタ部門で大きな変化が起こっている。ここ数年、田舎暮らしのライフスタイルを求めて都会から田舎に引っ越す人々にトラクタが売れていた。その需要が一段落して、いわゆる「本物の」農業経営者たちが新しい機械を購入しているというのだ。
この動きは政府が昨年度予算に盛り込んだ農業機械への税制優遇措置に、農業経営者が反応したともいえる。この措置の期限は今年までだから、09年中に駆け込みでトラクタを購入した農業経営者も多い。したがって今年前半には、逆にトラクタの需要が落ち込む可能性があるとカーステン氏は考えている。
同氏は地方経済の基盤は強固であると判断しており、「砂糖相場の見通しはかなり明るいし、穀物産業は全国的に順調な伸びを見せている。ただ、09年に前倒しされた取引がどれほどの規模だったのか懸念される」と語っている。
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