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世界の農業機械・資材トレンド

オーストラリア、米国、フィンランド、南アフリカ、オランダ


 アマングワナとアマジジの農業経営者たちは、深刻な問題に直面している。近年、家畜強盗と病気のダブルパンチで飼養する牛の頭数が激減しており、重要な収入源がなくなってしまったのだ。これではトラクタや作業機を借りることもできない。

 熱心な農業経営者で、かつコントラクターでもあるサイモン・ムベラ氏は、不耕起農法に魅力を感じている。彼は昨年のナンポ農業展示会で、ピーターマリッツバーグ市を拠点とするヴァリクィップ社のチームと出会った。

 その後の数カ月間で、同社は独占販売権を得たばかりのベラルーシ・トラクタ2台とスプレーヤを提供し、ブラジルのヴェンス・トゥード社の農業機械を輸入販売しているイントラック・トレーディング社にも声を掛けて4条不耕起播種機を提供してもらい、ムベラ氏が考える不耕起農法を更に発展させるための支援計画をまとめ上げた。

 「不耕起農法は素晴らしい。私は播種床準備のコストを慣行農法と比較して、不耕起農法の方がずっと安上がりだということを確かめた。不耕起農法は大規模農業経営にこそ適していると、私はずっと考えていた。この地域は家畜が放牧されているので、土壌表面が踏み固められている。播種機が固い地面に見事に種を播いて行く様子を見て感動したよ」とムベラ氏は語った。


オランダ オランダ製トレーラー

 スラリー散布機で知られるオランダの農業機械メーカー・ボメク社が、アッセン市で開催された展示会に低荷台トラックトレーラーを出品した。トレーラーに積載されていたのは34条型のグリーンスター・フレックス牽引式スラリー地中散布機。これにはちょっと驚かされた。同機種は散布パイプの間隔が22cmで散布幅は5.3m、6.2m、7.5mと8.8m。移動する時にスラリーが路面に滴ることのないように全てのパイプは(上向きに)直角に折りたためる。また、ボメク社にはパイプ間隔25cmで、散布幅が各12m、15m、18mのグリーンスター・マルチもある。

 同社の説明によると、両機種に搭載されているパイプ先端部の形状の長所は、僅かな力で地面に溝が切れるので頑丈な注射器のような構造にする必要はない。ドイツ国内では一般的な散布ホースよりも、こちらの方が好まれるそうだ。

 このトウェンテ低荷台トレーラーは、特に各種装備を牽引して複数の農場を移動する必要のあるコントラクターを対象とした機種で、車体重量は8t、積載重量は最大32t。価格は3万5000ユーロ(1ユーロ=120円換算で420万円)とのこと。

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