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【読み切り】
機械収穫で収益性増す加工用トマト栽培
園芸とは違う畑作野菜の経営感覚を
- 佐藤茂 杉本幹雄(カゴメ(株))
- 1994年12月01日
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見直される加工用トマト
加工用トマトはトマトジュース用原料として国内では九五三ha栽培され、五万八〇〇〇t(平成五年)生産されている。
面積は、昭和五五年の五〇〇〇haをピークに、減少してきたが、近年機械を利用した一挙収穫方式の開発・普及が進み、栽培全体の省力化、規模の拡大が可能となり、契約栽培の安定性をもった畑作物として見直されつつある。その結果、新しい生産者の参加、共同化による経営などの新しい事例が増えてきている。
反収増が売上増につながる契約栽培
加工用トマトは、事前に価格を決定し、規格に適合する生産物を全量引き取るという契約栽培方式で取引されており、反収増が直ちに売上増に結びつくという特徴をもっている。
当社の契約産地は、現在、愛知、山梨、長野、新潟、栃木、茨城、福島の七県で、経済連・農協を対象とした契約方式をとっている。
栽培は無支柱栽培方式で行われており、マルチフィルムを張ったうねに四〇~五〇cm間隔で定植し、支柱を用いず、うね上に茎葉をはわせる形で栽培される。
従来の収穫方法は、完熟に達した果実を一つずつもぎ取り(逐次手収穫)会社指定のコンテナに詰めて出荷する。逐次手収穫という点では生食用トマトやナスと同じで、一圃場について数回収穫する方式である。
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