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改良案は数値で語る資材には科学的根拠を
今年7月のSSHの講習では、上層土と下層土の境界面の観察が最も重要でした。本人達が思っているよりも作土は浅い。そして下層土との境界について改めてその緻密さ、透水を促す難しさ、深耕作業だけで作土が確保されるものではない、ということがわかったようです。
そして下層土の観察です。思っていたより下層土に多様なパターンが存在していることや、場所による違いが作柄と直結していることを認めていました。また、下層土の心土破砕の効果はまだまだ追及する必要があるという発見がありました。ただ心土破砕をしただけでは、問題の解決になっていないことも知ることができました。
SSHとしては今後、問題を認めた圃場の解決策として、次の1~3を実施していきます。
1 欠点を明確にして、
その改良案を数値化して示す。
2 改良に用いる肥料や改良資材について、
それを推奨する販売店やメーカーの
科学的根拠をしっかりと示してもらう。
3 うまくいかない圃場のことを
できる限り会に相談する。
このような方向で、この土壌断面調査を実利に活かしていきたいとそれぞれのメンバーが語って、次の冬季集会に意欲を示していました。
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関祐二 セキユウジ
農業コンサルタント
1953年静岡県生まれ。東京農業大学において実践的な土壌学にふれる。75年より農業を営む。営農を続ける中、実際の農業の現場において土壌・肥料の知識がいかに不足しているかを知り、民間にも実践的な農業技術を伝播すべく、84年より土壌・肥料を中心とした農業コンサルタントを始める。 〒421-0411静岡県牧之原市坂口92 電話番号0548-29-0215
過剰の対策、欠乏の克服
「土壌診断」という言葉は農業界に浸透し、多くの人がその必要性を感じているものの、調査は専門機関に委ね、その処方に基づいた施肥を行なってきたのが現状だ。ここでは現場で農業者が主体となって行なう土壌調査と診断方法について紹介していく。
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