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【世界の農業機械・資材トレンド】
南アフリカ、オランダ、オーストラリア、フィンランド、米国
- 編集部
- 第30回 2010年08月31日
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南アフリカ 火災に備える
南アフリカのクワズールー・ナタール州ミッドランズ地区では、火災への備えが欠かせない。1979年に発生した火災ではサトウキビ農園と森林の大部分が焼失して犠牲者も出た。この時の経験に基づいて、ミッドランズ地区の農業者と木材会社は、私設消防隊を形成している。自分たちで使える消火機器を装備するとともに、消防作業のチームワークにも余念がない。
約60人の農業者が約4万8000haの農地を火災から守るために結成した消防隊の装備には、いろいろな改造車両が集まっている。大手の材木会社などが抱えている洗練された消防組織とはちょっと違う様相だ。消防自動車180台のうち、約60台は4×4、6×4、6×6トラックの改造車両で、残りは4×4ピックアップやトラクタ牽引式の改造車両で構成されている。
機動性に優れたピックアップは重要で、出火後すばやく出動して、大火災になる前に消火する手柄を何度も立てている。また、サトウキビの残渣を焼却処分する作業でもピックアップは大活躍する。同地区では毎年、約1万6000haで焼却処分が行なわれている。
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