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特集

夢を実現する一歩を踏み出そう! A-1グランプリ2011への道


 コメが産地銘柄だけで選ばれる時代は終わっていく。その中で顧客に求められる条件は、「誰がどのような思いで作ったか」であると同氏は考えている。自分にしかできない特色のあるコメをつくり、その情報を顧客に伝え、付加価値を共有していくためには、思いを文章化、映像化することが大きな意味を持ってくる。同氏にとってA-1グランプリへの出場は、顧客との距離を縮めるきっかけになったようだ。

 なお、同氏はA-1グランプリ2011にも挑戦する予定だ。大いに期待したい。


STEP02 5つのポイントは基本のキ! 事業計画書を作成してみよう

A-1グランプリ2009では自然文化体験をエンターテイメントとして提供するプランを発表、奨励賞に輝いた藤田氏。緻密で説得力のあるプレゼンテーションは、会場のベテラン農家や審査委員から高い評価を得た。そのビジネスプラン作成の極意を聞いてみよう。

●ビジネスプランの内部効果と外部効果

 ビジネスプランを作る事によって得られるメリットは、大きく分けて2点ある。

 1点目は、構想を紙に落としていくことにより、自身の頭の中を再整理する効果(内部効果)である。普段から熟考している計画であっても、計画に実現可能性があるのか、不足している部分がどこにあるのかといった自身でも不明瞭だった点を、紙に落としてクリアにすることで、事業の具体化や推進を加速することができる。

 2点目はその計画を公開することで得られる、外部者とのコミュニケーション効果(外部効果)である。事業を推進していく過程で、多くの協力者、金融機関、出資者、ひいては社員、家族といった人たちと、口頭では伝えきれない想いを共有することで、より多くの協力を得ることを可能とする。

 また、計画を紙に落としておくことにより、協力者の組織内部でのコミュニケーションも円滑にする効果も生まれる。担当者レベルでは共感してもらっていても、決済者の段階でゴーサインが出ないといった、相手組織内部でのコミュニケーション上の問題を避けることができる。A-1グランプリのように、広く自身のプランを公開する場を利用すれば、自身でも想定していない人との繋がりも生まれてくる。

 当社の例では、A-1グランプリの様子をテレビメディアで取り上げてもらい、その放映を見た他のメデイアからの取材も増えた。興味を持ってくれた人からのアプローチも増え、ビジネス上の繋がりも広がっていった。当社においても、ビジネスプラン作成、A-1グランプリへの参加は事業を発展させる契機となった。

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