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オーガニック・マーケット調査報告書から

農業のもう一つの道 有機農業の可能性が見えてきた(後編)

農産物全体のわずか0.18%。なかなか発展しないオーガニック市場を活性化するために、業界を網羅した日本初のマーケティング調査が実施された。そこから見えた意外な可能性とは?



前編に続き、本年8月に上梓したオーガニック・マーケット調査報告書のなかから、特に生産者の実態に焦点をあてた調査の結果を紹介する。有機農家、特栽農家、慣行農家の3グループに、同じ質問をして回答を比較した調査である。

満足度が高いのは有機農家の経営

 まずは価格決定権は誰にあるのかという質問だ。有機農家と特栽農家は直接販売が多いので、生産者価格を自分もしくは販売先が決めていることが多い。これに対して慣行農家は、相場で決まる比率が高い。

 その生産者価格に対する満足度は、有機農家で「高い」が29.3%、「ちょうどよい」が39.7%。つまり70%近くが価格に納得している。一方、小売価格については「ちょうどよい」が30.1%いるものの「安い」が54.3%と 過半数を超えており、もう少し高く販売してもいいのではないかという気持ちがうかがえる(図4)。

 特栽農家では生産者価格への満足度は「ちょうどよい」が33.7%でありながら「安い」が56.6%と過半数を超え、小売価格については逆に33.8%が「高い」と感じていて、もう少し安く売ってもいいのではと思っている。小売の有機農産物と特別栽培農産物の売り方、価格の考え方に生産者とのズレが感じられる。

 慣行農家では生産者価格について73.6%が「安い」と感じている。小売価格では「高い」が20.4%に対して「安い」が40%。つまり安く買われて高く売られている、または安く買われて安く売られている意識があって損をしている意識が強い。

 農業の管理基準であるGAPの認知度は有機農家で40.6%、特栽農家で44.9%である。一方、慣行農家は6.3%と極めて低い。有機農家の42%は内容までよく知っており、導入を検討したいと答えている。

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