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木内博一の和のマネジメントと郷の精神

企業提携で農業技術は流出するのか?

企業の農業参入のニュースは絶えない。他産業からの「提携したい」という要請があなたの農場にも来るかもしれない。さて、どう対応したらいいのだろうか? 和郷が提携したいと感じた相手先には、新しい価値を創造したり、共通の課題を解決したりという他にはない魅力があった。スタートした事業から企業との提携の実態をお見せしよう。

 新たな企業の農業参入が日々ニュースで取り上げられる。2009年12月号の本連載でも取り上げたが、今回は我々が当事者になったとき、農業専門の経営者はどう受け止めたらいいのかが、焦点だ。

 まずは、「来てくれるのはありがたい」ととらえるべきだ。他の業界の人たちは農業を通じて、様々な問題や悩みに直面していることだろう。農業界の先輩として相談に乗れば、我々にとっても課題が整理でき、他業界のノウハウを吸収できるという効果がある。

 次に、事業提携したい、といった要請もくるだろう。その前段で、情報交換をきちんとして、相手の目的を真摯に聞いて理解することが重要だ。提携するかどうかは別として、目的に対する助言をしたり、アイディアを提供したりする。(株)和郷でなくても解決できそうな案件は、できる限り、それに適任の知人や役立つ技術、商品の紹介をするようにしている。無理に自分のビジネスに結びつけようとか、自分ですべて解決しようと思わないほうがいい。


相手先の力を借りた将来展望

 提携するには、提携してまで「やってみたい」と感じられる何かがなければならない。今まで「世の中にない」何かを創り出す“わくわく感”であったり、お互いにとって「共通課題を解決する」何かをやっていく“将来展望”であったりだ。

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