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【エコファーム・アサノ 脳業発想力】
ヤクザも農家も世界で戦え TPPを恐れるな!
- エコファーム・アサノ 浅野悦男
- 第19回 2010年12月08日
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日本がTPP(環太平洋パートナーシップ協定)に参加するかしないか、ニュースを賑わしてるな。関税が撤廃されて海外から安い農産物が入ってきたら、日本の農業が大打撃を受けるって騒いでるけど、そんなもん何を今さらつべこべ言ってんだって話よ。海外から入ってくるのを怖がって悲観的になってるヒマがあったら、付加価値の高い農産物を輸出できるメリットを考えた方がよっぽどいいよ。
だって2050年になれば、日本の人口は1億人くらいまで減っちゃうんだよ。いくら頑張ったって、全体の消費量が少なくなるじゃんよ。一方で世界的に見れば、その頃の人口は100億人に増えるって話でさ。結局は農家も外に目を向けなきゃ仕方がなくなるんだよ。だったら今から海外に売ることを考えた方がいいじゃんよ。今回のTPPはいいきっかけだよ。
そもそもウルグアイ・ラウンドの時に、将来も同じようなことが起こり得るなんてことはわかってたわけじゃん。それなのに喉元過ぎれば熱さを忘れちまって、場当たり的に何も考えずにやってきたから、今になって慌ててるだけじゃんよ。
韓国なんか長い目で見て戦略的に動いてきたから、今じゃすごいじゃん。製造業なんて日本を追い抜いちまったじゃんよ。日本はなまじっか国内市場が大きいから、そこに安住してきたけど、韓国は世界を視野に入れてやってきたから、TPPなんか怖くないの。世界の顧客のニーズをちゃんと知ってるのよ。
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浅野悦男
エコファーム・アサノ
1944年千葉県八街町(現八街市)生まれ。農業高校中退後、17歳で就農。その後、麦・落花生・サツマイモ中心の経営から野菜へと転換した。現在は高品質な西洋野菜を100種類以上作り、各地のレストラン向けに販売。シェフたちとのメニュー作り、新たな食材作りにも取り組む。本誌35号農業経営者ルポに登場。【経営データ】●面積/畑地2.5haで100品種を超える西洋野菜を栽培。●労働構成/夫婦と甥の3名。●取引先/全国100店舗以上のレストランに直販。
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