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世界の農業機械・資材トレンド

フィンランド、オーストラリア、米国、南アフリカ

フィンランドの不耕起播種機メーカーとしてリーディングカンパニーとなっているヴィスカン・メタリ社が、従来品より一段と作業幅を広げたモデルを発表している。同社はこれまでスカンジナビア諸国とバルト海沿岸地域のユーザー向けに、作業幅が3mと4mの播種機と肥料散布機を兼ねたモデルを提供してきた。

フィンランド 不耕起播種機に“幅広い”モデル登場

 フィンランドの不耕起播種機メーカーとしてリーディングカンパニーとなっているヴィスカン・メタリ社が、従来品より一段と作業幅を広げたモデルを発表している。同社はこれまでスカンジナビア諸国とバルト海沿岸地域のユーザー向けに、作業幅が3mと4mの播種機と肥料散布機を兼ねたモデルを提供してきた。

 今回発表されたVM6000型DS『プネウマ』は、その作業幅を6mに拡大したモデルだ。不耕起にも慣行にも対応できて、播種の深さはディスク・コールターの近くのホイールで調節できるのが特徴である。このディスクが地表の植物残渣もろとも溝を切るようになっており、その荷重を40~175kgの間で調節できる。播種後はバネのついた別のディスクが土を被せていく。

 VM6000型のホッパーは容積8000リットル、2.6mの高さまで充填可能となっている。これよりも小型で種子用と肥料用に分割されるタイプのホッパーもある。トラクタの出力は180馬力以上が必要で、オプションには、クロスボード、ディスクハロー、シードパイプカバー、そして小型ホッパーが用意されている。

 不耕起農法に関しては農業機械の専門誌『コネヴィスティ』が研究機関と協力して、2006年から試験を続けており、今後の5年間も継続する予定だ。研究者たちは粘土質の農地において、不耕起農法とプラウやカルチを使った慣行農法の実験区を設定し、収穫物の質と量を比較している。研究チームによると初期の不耕起農法の実験結果は、なかなか有望ということだ。

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