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2010年に話を戻すと、流行語トップ10に「女子会」と「食べるラー油」の食に関する2つの言葉が入った。女子会とは、女子だけの「飲ミニケーション」のことだ。2008年に日本で劇場公開された米国映画『セックス・アンド・ザ・シティ』に触発されて、女性が集って「おひとりさま」では入れない店で料理を楽しむ行動に結びついたといわれている。全員が直接映画に影響を受けているとは思えないが、フジテレビで女性タレント3人が毎週ガールズトークを繰り広げる『グータンヌーボ』など、時代の雰囲気があるのだろう。
現実に女子会が定着した背景には、30代女性の職場事情があるのではないだろうか。企業で働く中堅OLは日本の会社組織上、機能別または事業別の部署にたいてい1人、多くても数人しかいない。昼間はいろいろ言いたいことがある中で仕事を進めている。定期的に部署を横断して一緒に話すことで、職場に抱いている疑問や不満を解消している。実際、日本ハムが20~39歳の女性500人を対象としたアンケート調査では、約9割は女子会を経験したことがあり、4人に1人は月1回以上のペースで開催している。話題の中心は93.5%が「仕事」で「恋愛・結婚」の84.5%を上回っている。古き良き時代のマス市場が縮小する一方で、これまで捉えどころのなかった市場が目に見えるようになってきている。
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松田恭子 マツダキョウコ
(株)結アソシエイト
代表取締役
日本能率協会総合研究所で公共系地域計画コンサルタントとして10年間勤務後、東京農業大学国際食糧情報学科助手を経て農業コンサルタントとして独立。実需者と生産者の連携の仕組みづくりや産地ブランド戦略を支援している。日本政策金融公庫農業経営上級アドバイザー試験合格者。(株)結アソシエイト代表取締役。
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