ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

土門「辛」聞

国を変える覚悟でTPPに参加せよ


ここで大事なのは、農家を守ることと、日本農業を守ることを政治が絶対に混同しないことだ。そのような連中を抱えたままでは、この国の食料の安定供給も実現できないからね。

A君 そんなことをしたら国の形が変わるね。

筆者 確かに国の形は変わるよ。変えないといけないよ。
何より日本は、少子高齢化だ。このままだと経済は縮小均衡してしまうだけで何の期待もできない。こうした閉塞状況を一気に打破するには、市場統合のようなものでマーケットの規模を拡大するしかないと思うがね。

A君 農村社会はどうなるか。

筆者 農村社会の疲弊はひどすぎる。
しかも公共事業や補助金では、この苦境を打開することができないことがようやく分かってきた。
TPP参加に反対することは、農村社会も今の窮状をそのまま引きずることになるだけだ。
ここはTPP参加でパラダイム・シフトを起こして農村社会の価値観を劇的に変えなければならない。
市場を閉ざして集落や農協や行政が若い者を奴隷のように囲い込んでしまうような農村社会に何の展望があるだろうか。

農政のTPPシフトは逆効果 閣内不一致で泥縄の対応

A君 国を変える覚悟が政治家にあるのか。

筆者 少なくともTPP参加の言い出しっぺの菅直人首相は、覚悟というよりも問題点の整理すらできていないのではないかな。
それは昨年9月の改造人事からもうかがえる。
改造内閣は、TPPシフトのようなもので、鹿野道彦氏は93年に決着したウルグアイ・ラウンド農業交渉に携わった経験があるという理由で農水大臣に選ばれたそうだ。
鹿野氏を補佐する副大臣には、菅首相の“農政指南役”である篠原孝氏や、農政通を自認する筒井信隆氏が任命された。
その人事からも「国の形を変える覚悟」があるとは思えないな。
任命した鹿野大臣からして「昨年の衆議院選挙におきまして、EPA、FTAを推進するということはマニフェストにも掲げられておるというふうなことの事実関係だけ申させていただきたいと思います」と、11月5日の衆院農水委員会で答えている。

A君 どういう意味か。

筆者 党のマニフェストにはEPA、FTAを推進するとしか書いていないのに、TPPを言い出すとは、マニフェスト違反ではないか。
それなら大臣就任を引き受けなかったのに、と恨み節を語っているのと同じだな。
篠原副大臣も、12月4日、地元(長野市)で開かれた農業関係者との農政懇談会の場で「(TPPに)参加するかどうか検討した結果、参加しない方がよいという方向に議論を進めたい」と述べている。

関連記事

powered by weblio