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【エコファーム・アサノ 脳業発想力】
発想こそ経営の宝 百姓は夢と想像力で時代を拓け
- エコファーム・アサノ 浅野悦男
- 第20回 2010年12月28日
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海老蔵が飲んだくれて殴られてマスコミは大騒ぎだな。あの歳でこんな事件を起こすってことは、今まで大して痛い目に遭ったことがねえってことよ。子どもだって、火を触ったら熱いってのを覚えるじゃん。それを体験しなかったら、怖さがわからねえもんだから、いい歳になって焚き火に手を突っ込んじゃうのよ。だから子どもには、小さいうちからいろんな痛い目に遭わせておいたほうがいいの。何事もやる前からダメとか危ねえとか言ってねえで、サバイバルさせるような環境にほっぽり出しちまえばいいのよ。
そんで何かの問題にぶつかったら、何がどうダメなのか身をもってわかるじゃん。今の自分には何が足りなくて、何を補えばいいかってこともわかるじゃんよ。でも、やらなきゃそれすらわからねえでしょ。だったらやったほうがプラスじゃん。取り返しがつくならそれでいいのよ。
農業だって、やりたいと思ったことは、まず行動してみないと。だけどそれ以前に、てめえがやりたいことをはっきりと人に言える? よく嫁がこなくて困ってる農家の話を聞くけど、うちに遊びにくる女の子たちはなんて言ってると思う?「そういう男の人って何をやりたいのかわかんないでしょ」って言うんだよ。何をやりたいのかわからねえ男と結婚したい女なんているわけねえじゃん。ハンサムとか何とか関係ねえの。何のために農業をやってるのか聞かれた時に「俺はこういうのがやりたいんだ!」って言えるかどうかよ。できるできないは別として、夢があることが大事なわけじゃん。それを伝えることができれば「だったらあたしも一緒にやりたい」ってついてくる女の子が現れて「じゃあ結婚すっか」って話にもなるの。そんな夢も希望もなしに、嫁がくるわけねえんだよ。いっそのこと日本は一夫一婦制を廃止して、夢を追いかける男に女の子がいっぱいついてくる社会にすればいい。そうすっと少子化も防げるし、俺は楽しいと思うけどね。
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浅野悦男
エコファーム・アサノ
1944年千葉県八街町(現八街市)生まれ。農業高校中退後、17歳で就農。その後、麦・落花生・サツマイモ中心の経営から野菜へと転換した。現在は高品質な西洋野菜を100種類以上作り、各地のレストラン向けに販売。シェフたちとのメニュー作り、新たな食材作りにも取り組む。本誌35号農業経営者ルポに登場。【経営データ】●面積/畑地2.5haで100品種を超える西洋野菜を栽培。●労働構成/夫婦と甥の3名。●取引先/全国100店舗以上のレストランに直販。
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