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坂上隆の幸せを見える化する農業ビジネス

大解剖! さかうえ式農業工程管理システム

口伝中心の農業の分野で、技術・プロセスの標準化する道具、それが農業工程管理システムである。少ない投資で、これほど大きなメリットを生み出すツールは他にない。誰でも作業ができるようになることと、先の予測に活用することが導入目的である。

 口伝中心の農業の分野で、技術・プロセスの標準化する道具、それが農業工程管理システムである。少ない投資で、これほど大きなメリットを生み出すツールは他にない。誰でも作業ができるようになることと、先の予測に活用することが導入目的である。


データを基に未来を予測する

 父がやっていた芝園を手伝っていた頃から考え方は変わらない。基本は、作業工程に分解することと、作業を記録することである。芝作りは作業工程がシンプルで、手法を身につけるには最適であった。当初、頭の中で片付いたことが、スタッフが増えると情報を共有したくなる。

 そこで、十数年前から市販の表計算ソフトなどの活用を始めた。作付計画や栽培管理、作業記録などにITを導入したのだ。規模を拡大するにつれて圃場枚数や作業工程は複雑になった。より効率に管理できる、スタッフの使いやすいシステムを目指した結果、独自に『農業工程管理システム』を構築したのである。

 弊社の方針には「データを基に未来を予測する」と掲げている。なぜなら、安定した作物の供給はデータの蓄積によって可能になるということが実証されているからである。記録を積み重ねていくと、実はデータだけでなくノウハウも蓄積されるのだ。入社年数が浅く、経験の少ないスタッフでも、過去の実績からヒントを得られる仕組みである。今年からはシステムの専任スタッフを採用して、自社システムの更新だけでなく、他社への導入を支援する体制を整えている。

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