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【ちょっとちがうぜ中国で農業】
おひとり様向け農産物
- 土下信人
- 第71回 2010年12月28日
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群れる人と個を重んじる人
中国人と日本人は、ワークスタイルやライフスタイルが大きく異なる。この違いは、食事の仕方やそこで出される料理、求められる農産物にも大きく影響している。
例えば、中国人の中で最も働き者だと自称する知人の場合は、よく食事会に参加し、仕事に関係する情報交換を行なっている。この食事会は仕事以上にハードな内容になるという。たっぷり白酒を飲み、旺盛に食べ、その後カラオケに出陣しながらも、歌いもせず延々と仕事の話をし続ける。その後も夜食だと言っては食事に繰り出し、とめどなく仕事の話をする。これが連日続くそうだ。私が参加した食事会も、昼の11時から深夜3時まで続くマラソンのような食事会だった。だが、人が入れ替わり立ち替わり交流するこの食事会で、ほとんどの仕事ができてしまう。
こんな仕事の仕方ができるのは、中国が高度経済成長の最中だからなのかもしれない。そんな時代の仕事とは、みんなで何かを一生懸命やることなのだと感じる。そのように群れ集う場では、派手で大きく、みんなで分けて食べる料理が要求される。
農産物のマーケティングを見ても、中国で重視されるのは従来どおり、量やサイズ、価格だ。その背景には、大面積で大量に同じものをつくる農業の姿が浮かび上がる。
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土下信人 ツチシタノブヒト
1949年愛知県生まれ。95年、沖縄で(有)土下を設立。組織培養技術を活用した苗生産・販売を中心とした農業のコンサルタント業務を開始。上海で組織培養施設への指導を行ない、2003年同地で組織培養会社、上海百奥微繁植物有限公司を設立。HP『大きな国で』を開設。
ちょっとちがうぜ中国で農業
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