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過剰の対策、欠乏の克服

極度のカリ欠乏土壌の改良実例

日本列島には夏冬フル稼働の土地もあれば、この時期は完全に休眠状態のところもあるわけですが、土壌の問題に向き合ったり、肥料の選択をしたりするのはもっぱら冬の仕事のようです。畑が稼働していると、気になっても後回しになっているかもしれません。この季節に皆さんも土壌についてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

極度のカリ欠乏土壌の対策はバランス良い施肥がポイント

 日本列島には夏冬フル稼働の土地もあれば、この時期は完全に休眠状態のところもあるわけですが、土壌の問題に向き合ったり、肥料の選択をしたりするのはもっぱら冬の仕事のようです。畑が稼働していると、気になっても後回しになっているかもしれません。この季節に皆さんも土壌についてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

 以前も取り上げた北海道の土壌問題を研究する「SSH(Soil Science HokkAido)」でも冬季を利用して全体検討会が行なわれました。メンバーは約30名。ほとんどが若手農業経営者で、次世代を切り開く意欲を持った人たちです。

発足1年目の昨年は、各自で気になっている畑や水田の土壌調査を行ないました。この調査からこの地域が抱えるカリ欠乏土壌の問題が浮き彫りになったことは以前お伝えした通りです。今回は調査結果に基づく土壌の改良を行ない、改良後の結果が出ましたので報告します。
 カリが全くゼロの値を示す畑は北海道では随分あるようです。本来、畑の土は乾いた土100gあたり30mg程度の交換性カリを含有していなくてはいけません。0.1mg未満という考えられない数値は、土から完全にカリが流亡してしまったことを示しています。

状態を改善するためには当然、無機態のカリを施用すればよいのですが、カリ施用量はなかなか計算通りにはいかないのが実際です。よくある失敗例は、カリの施用がオーバーして、一気にカリ飽和度が増加しすぎることです。カリ過剰のバランスから作物はマグネシウムとカルシウムの吸収阻害を生じます。そこで、カリ施用の際にはマグネシウムの飽和度10%とカルシウムの飽和度40%の両方を目標値にすることが大切です。

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